【地域連携室】訪問診療を受けている患者様が、特別養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームへの入所を希望する場合
2025年9月4日

地域連携室の畑です。当院で定期訪問している患者様、ご家族様より特別養護老人ホーム、有料老人ホーム入所申込のために診断書や診療情報提供書の記載のお問い合わせを頂くことがあります。当院では入所前に必要な検査をポータブルレントゲンや心電図等を活用し、迅速な書類作成を行っております。以下入所までの一般的な流れなどを簡単にまとめましたので、ご参照ください。
1. 入所にあたっての基本的な流れ
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 原則、要介護3以上の認定が必要です(例外はあります)。
- 各施設に「入所申込書」を提出し、入所判定委員会によって優先度が決まります。
- 医療ニーズが高い場合は、受け入れが難しい場合があります。
- 有料老人ホーム
- 施設ごとに入居条件や費用が異なります。
- 医療依存度の高い患者様については、施設ごとに異なりますので、確認が必要です。
- 入居前に「診療情報提供書」(紹介状)や「診断書」が求められることが多いです。
2. 訪問診療との関係
- 特養に入所した場合は、施設医が配置されているため、基本的には今までの当院の訪問診療は終了となります。
- 有料老人ホームの場合は、引き続き訪問診療を継続できるケースがあります(施設側とクリニック双方の合意が必要)。
3. 医療面での注意点
- 酸素投与・人工呼吸器・点滴管理など、医療依存度が高いと入所困難なケースあります。
- 看取り(ターミナルケア)対応の有無は、施設ごとに確認が必要です。
- 入所前に「訪問診療クリニック」から施設へ詳細な医療情報を提供することが一般的です。
4. 相談窓口
- ケアマネジャー:必要時入所申込や施設探しをサポートを行います。
- 地域包括支援センター:特養の申込や情報提供の窓口となります。
- 入所希望先の施設相談員:必要書類や医療対応の可否を確認してくれます。
👉 まとめると、
- 特養 → 原則は施設医に切り替わり、訪問診療は終了するケースが多いです。
- 有料老人ホーム → 継続して入所前の訪問診療クリニックを継続できる場合があります。
- 医療依存度や看取りの希望により、入所可否や受け入れ先が変わります。
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