【地域連携室】精神疾患・障害のある方の訪問診療②
こんにちは。地域連携室の田中です。
「精神疾患・障害のある方の訪問診療」と題したブログも今回が2回目となります!
今日は精神疾患のある方の訪問診療についてお話したいと思います。
私はもともと精神科領域が専門で、あかりに来るまでは精神科病院や精神科のグループホームで精神保健福祉士として働いていました。精神疾患をお持ちの方と関わって早10年程となります。症状や困り事は一人一人異なり、症状に波がある方も多いため、在宅でどのように支援を受けられるのかイメージが難しいというケースも多いのではないでしょうか。
精神疾患は身体の病気と同じように若い方から高齢の方まで誰でもかかりうる疾患です。割合としては日本ではうつ病等の気分障害が最も多いのですが、統合失調症、アルコール依存症、認知症、不安障害…など様々な疾患があります。そして、精神疾患と内科疾患の両方お持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
当院でも精神疾患をお持ちの方の訪問診療を行っております。当院は精神科の専門医がいないため、お薬の細かい調整・新たな処方については併診の医療機関等と連携を取りながら対応させていただきます。安定している方であれば定期薬の処方や、統合失調症の方のデポ剤の投与などを行うことも可能です。
以前私が関わったケースですが、長年安定されていた統合失調症の方で引っ越しの環境変化をきっかけに体調を崩され、幻聴や恐怖心が強くなり外出困難になった方がいらっしゃいました。糖尿病や癌の既往があり定期的な通院が必要な方でしたが、その方は最終的に訪問診療を利用することになり少しずつ落ち着いた生活に戻られました。
また、こちらも統合失調症の方ですが、内科疾患の悪化をきっかけに精神的にも不調となり激しい妄想が持続するようになった方がいました。
このように内科疾患の悪化から精神症状が悪化することは少なくありません。その逆も同様です。
精神疾患をお持ちでなかなか医療に繋がらない、ご自宅で診察を受けたい、困っていることがあるという方がいらっしゃいましたら一度当院までご相談ください。
