【地域連携室】「すぐに訪問診療に来て欲しい」―そんな時に聞かせていただきたい5つの事―

バンダナ相談員の井上です。

今年の夏も酷暑になりそうです。無理せずエアコンを活用して水分補給を忘れずに。

具合が悪くなってしまっては元も子もありませんから。

では本題。

ご自宅で過ごされていると病気の事、身体の不調など様々な事があるかと思います。

当院には時々「初めてですが、これから自宅まで診察に来て欲しい」という相談があります。

ご事情は色々で、

「医者にはかかっていなかったけど、急に具合が悪くなった」

「訪問診療を受けている今のお医者から替えたい。理由は・・・・」

「急に具合が悪い。かかりつけ医に行けない。1回だけ往診してほしい」

「認知症が進んで病院に連れて行くのが限界。だけど薬が無くなる」

等々・・・・

お具合いが悪く、困った上でのご相談ですので、当院はできるだけご希望に添いたいと考えています。

その前に・・・

訪問診療のご依頼については以前のブログ「訪問診療ってどういう診療?往診とどう違うの?」(2024/5/17)

「訪問診療と往診その2」(2025/5/29)を参考にしていただきながら 基本の「基」をご確認いたします。

病気や障害により歩行困難や寝たきりの方、認知症が進行している方、終末期ケアを自宅で行いたい方などが対象となります。

その後、当院にご相談いただき聞き取り等をおこない、患者様の病状確認、訪問診療の内容や費用についての説明を行い、ご了承いただいた後、初診日の調整を経て訪問診療が開始されます。

また基本的に、今かかっている医療機関からの紹介状が必要です。

以上の要件に照らし合わせて、急ぎ診察が必要な場合であれば可能な限り迅速な診察の手配をいたします。

また症状が急性、危険な場合は、救急車を呼ぶ等の提案をおこなう場合があります。

急ぎ初診訪問となった場合、以下の5つの事を確認させていただきます。


①本人の氏名、住所、生年月日、連絡先。 家族など窓口になる方の氏名、関係、連絡先

②主な病気と、今までかかった病気、今の状況はどんな様子ですか?

③主治医はいますか? 先生からの紹介状(診療情報提供書)がありますか?

④健康保険証、介護保険証、難病手帳、お薬手帳、助成の利用(区や市、都や県、国)

⑤ケアマネジャーさん、訪問看護師さんの有無

※お時間の余裕があるような場合は、もっと詳しくお話をお伺いさせていただきます。

そして大事なのは、『ご本人または、ご家族等関係者は訪問診療の利用をご了承していますか?』

思い悩んだら、まずお問合せ下さい。なにか解決できるご提案ができることもあります。