【看護部】陥入爪(かんにゅうそう)・巻き爪の原因から予防方法について

こんにちは。看護師の田原です。以前当ブログ内でスキンテアについて紹介させていただきましたが、今回は皮膚トラブル第2弾として多くの方がお悩みの「陥入爪・巻き爪」についてお話したいと思います!(※「スキンテアの原因から予防方法、治療法」は2023/09/12にアップされています。)

陥入爪・巻き爪になると、痛みが伴い歩行するのも辛いですよね。実は、私も大学生の頃陥入爪で苦しんでいたことがあります。爪が皮膚に食い込み、肉芽が形成され、痛みが強く、冬でもつま先の開いたサンダルしか履けない毎日でした。肉芽が形成される度に外科を受診し、肉芽を切除・・・再発・・・の繰り返しで、大学4年生の時手術に踏み切ったことを今でも鮮明に覚えています。

看護師になってからは、同様の症状で辛い思いをしている患者さんにたくさん出会ってきましたが、爪を上手く切ることが出来なかったり、正しい処置方法がわからず悩んだことがあります。

患者さんも、処置をする医療者も悩ませる「陥入爪・巻き爪」!原因から予防方法について少しお話させていただければと思います!

陥入爪・巻き爪とは?

陥入爪


巻き爪


陥入爪・巻き爪の原因とは?

<陥入爪の原因>

深爪が主な原因です。

具体的には、爪の側縁先端を短く切ってしまうことを指します。自分で痛みを軽減しようと側縁先端を切り、さらに悪化するというケースも見られます。

<巻き爪の原因>

深爪、外反母趾などが主な原因です

また、外反母趾になっていなくても、ハイヒールなどのつま先の狭い靴を履くことで巻き爪が生じることがあります。前項でも述べましたが、足先に荷重のかからない寝たきりの人に見られることもあります。

陥入爪・巻き爪の予防方法とは?

強く変形した爪を治すのはセルフケアでは難しいですが、悪化させないためには日頃のセルフケアが重要です。

「予防方法1:正しく爪を切る」

日頃から正しい爪の切り方を心がけることで爪の変形を避けることができます。

爪を切りすぎないことがポイントです。

爪の長さは指先と同じか、1mmほど長いくらいまで伸ばしている状態が適切です。爪の先は平らでまっすぐな形になるように少しずつ切り、角は少しだけ整える程度にしましょう。

理想的な爪の形は「スクエアオフカット」。指の先に合わせて爪を端から端へ切り落とし、両端を少しだけ切り落とすようにします。全体を四角く整えるイメージです。爪切りの頻度は、3~4週間に1回が目安です。

 

「予防方法2:自分の足に合った靴を履く」

「予防方法3:フットケアを心がける」

セルフケアを行っていても痛みがあったり、爪が上手に切れないなどの悩みがある際はご相談下さい!