【浅野医師】第30回日本緩和医療学会学術大会へ参加しました

みなさま、こんにちは。

あかり在宅クリニック医師の浅野涼です。

うだるような暑さが続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。

7月4日から5日にかけて福岡国際会議場で行われました、第30回日本緩和医療学会学術大会に参加をしてきました。

緩和医療学会学術大会への参加ははじめてではございましたが、想定していたよりも参加者が非常に多く、立ち見が出ている講演も散見されました。

当院で経験した症例のポスター発表(P1-10:難治性がん疼痛に対して在宅で先行オピオイドにメサドンを上乗せし、安全に導入できた一例)もさせていただき、お世話になっている先生方を始め、何名かにお声かけをいただきました。

現地へ一緒に参加をした当院医師の上原先生とのお写真になります。

本大会は、「生老病死を慈しむ」というテーマで様々な講演が行われておりました。

医療用麻薬の使い方のお話から非がんの患者さんに対する緩和医療に関するお話など、様々なお話を拝聴いたしましたが、個人的にはがん患者さんに対する音楽療法に積極的に取り組まれている先生のご講演が特に印象に残りました。

スピリチュアルペインを抱えているがん患者さんが、音楽の力で思考変容し、前向きになられたご症例を何例もお話になっていました。

「音楽を聴いてもらうことが、現在の状況やこれまで歩んできた道を再認識する機会を作り、自分自身での気づきを促すセルフケアへの援助となる」というメッセージに多くの気づきがございました。

緩和医療にまつわる様々な視座や切り口からのご講演を拝聴できることに感銘を受け、また是非来年以降の本大会に参加したいと感じました。