【看護部】高齢者の入浴について

10月になりとても涼しく過ごしやすい季節となりました。

みなさん、お風呂はお好きですか?

よく現場で患者さんより「お風呂に入るのが億劫だ。」「一人で入るのが大変。」といった言葉がきかれます。

逆にデイサービスで入浴できることを楽しみに待ち遠しくしている患者さんもいます。

入浴することのメリット、入浴時の注意点についてご紹介したいと思います。

身体の状態にもよりますので、入浴の指示は必ず主治医へご相談ください。

皮膚の汚れや汗を洗い流すことで細菌や雑菌による感染を防ぐことができる。

入浴をすることで毛細血管が広がり、血流が良くなり、体内の老廃物や疲労物質が除去され、疲れがとれる可能性がある。副交感神経が刺激され、睡眠の質が上がる。

水圧で血行をよくして心臓のはたらきを活発にする。また、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げ、空気を補うため呼吸回数が増えて心肺機能が高まる。

入浴すると体重は約1/9になる。身体を支えている筋肉や関節の緊張はほぐれ、関節痛や肩こりが和らぐ。

〈入浴することでのリスク〉

お湯の温度と入浴時間に気を付けましょう。

湯温は38~40度、入浴時間は10分程度が理想です。

ヒートショック現象といって暖かい場所から寒い場所へ移動することで血圧が急変し、心臓や脳に障害を起こすこと。特に冬場に起きることが多く、脱衣所や浴室に暖房器具を置いて温めておきましょう。

万が一、転倒してしまいそうな時はすぐにしゃがみこむようにしましょう。

  お湯に深く浸かることで水圧がかかり心臓に負担がかかりやすいため、高齢者は半身浴がおすすめされます。半身浴の場合も湯音は38~40度で、温かいタオルを肩にかけて、首から肩を冷やさないようにしましょう。

『入浴をしたいが、浴室に福祉用具が揃っておらず入浴ができない。』

福祉用具があるとお風呂に入りやすくなります。また、家族のかたも介助がしやすくなります。

浴槽が深く、危険な場合は訪問入浴のサービスもあります。訪問入浴とはおうちに簡易浴槽をもってきて介助をして安全に入浴をすることができます。

また、入浴をするためにデイサービスを利用されるかたもいらっしゃいます。

★ケアマネジャーさんがいる場合、ケアマネジャーさんに相談しましょう。

いない場合は熟年相談室(地域包括支援センター)へ相談しましょう。

江戸川区福祉部介護保険課 

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