【看護部 interview】田原由貴 Yuki Tahara         

Q1.前職ではどんなお仕事をされていましたか?

 大学病院で14年勤務していました。脳神経内科を主科とする混合病棟で、周手術期の看護から、慢性疾患看護まで多岐にわたり患者さんのケアにあたっていました。また、主任看護師として、患者さんがより良い入院生活が送れるよう、患者さんに安心感を与えられるような看護を提供することはもちろんのこと、ベッドサイドケアの責任者として患者さんが療養しやすい環境作りやスタッフが働きやすい職場環境作りにも努めていました。


Q2.訪問診療の看護師になろうと思ったきっかけを教えて下さい。

 今後、益々少子高齢社会へと移行していき「ときどき入院、ほぼ在宅」の時代が到来すると言われています。これまで大学病院での治療を終え、自宅へ退院される患者さんをたくさんみてきましたが、自宅に戻りたいという希望がありながらも叶わず、病院で最期を迎えた患者さんや自宅退院してもすぐに病院へ戻ってきてしまう患者さんをたくさんみてきました。その度に、この患者さんのために私はもっと何か出来たのではないかと悔しい思いをし、在宅療養の視点から患者さんをみてみたいと思うようになりました。

そんな時、あかり在宅クリニックと出会い、これまでの経験をいかし、患者さんが住み慣れた自宅で穏やかな日常を送ることができ、また、終末期の在宅療養に不安を抱える患者さんやご家族の力になりたい、穏やかな最期を迎えられるよう支援していきたいと思うようになりました。


Q3.仕事の中で嬉しかったエピソードを教えて下さい。

 以前大学病院で働いていた時に入院されていた患者さんに、今回は訪問診療という形でお会いしました。入院中は辛い治療、自宅とは違い自由のきかない生活に辛そうな表情を見せていたことが多かった方が、自宅でご家族と笑顔で過ごされている姿を見ることが出来た時喜びを感じました。


Q4.大変だったエピソードを教えて下さい。

 良くも悪くもこれまでの経験や培われてきた感覚が在宅の領域では、通用しないこともあると感じています。治療が優先の病院医療に対し、在宅医療では、患者さんやご家族の意思・生活の質が何よりも重視されます。「治す医療」と「支える医療」の違いに戸惑う事もありますが、双方を経験しているからこそ、出来ることもあると思うため、患者さん・ご家族が住み慣れた自宅で自分らしく生きられるよう支援できる看護師になりたいと思っています。

Q5.訪問診療の看護師という職業の印象を教えて下さい。

 あかり在宅クリニックで働く前は、訪問診療の看護師とは、在宅で療養している患者さんに対し医師の診療が円滑に行えるようサポートすることがメインであると思っていました。  

しかし、それだけではなく何より大切な役割は、安心して療養生活を送っていただけるよう患者さんやご家族の心理的サポートを行うことであると感じています。また、訪問看護師やケアマネージャー、ヘルパーなど、他事業所の方々と連携を図っていくことも重要な役割であり、訪問診療に同行する看護師の役割は多岐に渡ることを実際に働き始め実感しました。


Q6.看護師として大切にしていることは?

 知識や技術面において日々自己研鑽に励むことはもちろんのこと、患者さんに安心感を与えられるような声掛けや表情、安全な看護を実践出来るよう意識しています。看護師の心温まる看護は辛い療養生活を乗り越えるために必要な一つの力になることを、これまで出会ってきた患者さんに教えていただきました。


Q7.あかり在宅クリニックの良いところを教えて下さい。

 医院長を初め、あかり在宅クリニックで働くスタッフの皆さんは「全ては患者さんのために。」と良く話をされている姿を見ます。その言葉通り、患者さんのことを第一に考え迅速な対応を心掛けている姿に感銘を受けました。緊急往診の依頼や、疼痛を訴えている患者さんへの素早い対応は苦痛の緩和や安心感に繋がっていることを実感します。

また、あかり在宅クリニックで働く方々は患者さんにもスタッフにも優しく、心温かな方達ばかりです。訪問診療で働くスタッフとして地域の患者さんに貢献したいと誇りを持ちいきいきと働かれていている姿が印象的で、日々刺激を与えてもらっています。


Q8.訪問診療の看護師を目指している方へアドバイスをお願いします。

 今後、少子高齢化が益々加速していくと言われている現代、日本では8割近くの方が病院で人生の最期の療養を送っています。しかし、できるだけ暮らしなれた場所で暮らし続けたいという国民のニーズは6割に上ると言われています。在宅医療は住み慣れた自宅で療養したいという希望を持つ方の希望を叶える医療であり、それが在宅医療の最大の魅力であると思います。一緒に、「あなたと地域の未来に“あかり”をともせる存在」になりましょう!(あかり在宅クリニック理念)