【在宅医療だからこそ】限られた資源でできるひと工夫

こんにちは、看護師の石田です。

早いもので今年も3か月が経ち、もう3月になりました。

卒業式シーズンですね(*´▽`*)

別れもありますが、これからの出会いに期待したくなる季節でもあります♪

先日子供の制服の採寸に行ってきました。子供の成長を感じる瞬間ではありますが母親としては嬉しいような、寂しいような複雑な気持ちになりますね。


若かりし頃の石田看護師

嬉しいような寂しいような…と言えば今では見ることのなくなった看護師の象徴であるナースキャップ。調べたところ現在は衛生上の理由、ユニフォームの多様化、男性看護師の増加などの理由で廃止されているところがほとんどみたいですね(2007年ころより約8割の病院で廃止)。

ここ20年くらいで白衣もワンピースからズボン、看護婦から看護師への名称の変更、男性看護師も増えてきており時代の流れを感じます。私が看護師1年目の病棟勤務をしていた時はナースキャップを被っていました。糊がしっかりとついているので組み立てに苦労したり、ヘアピンが引っ張られて頭が痛かったり、キャップが物にぶつかったり、髪型にも気を使わなければいけなかったり…実際被ってみると意外と大変だったことを思い出します。しかし外す日が来るとは思っていなかったので今となっては良い思い出です。


今回は私が○十年病棟看護師から在宅医療の世界に入って気づかされた事の一つに経済面の意識の違いがあります。病院の介護用品は既製品が多く、医療材料に関しては常に同じものがある環境でした。しかし在宅ではそういうわけにいきません。限られた資源や経済面の中でいかに工夫していくかが在宅医療の醍醐味なのかなと感じていることろです。


ご自宅に帰ってから行うことの多い清潔介助やインスリン注射などの際に使える物で家で準備できるものやちょっとした工夫などをご紹介したいと思います。

【空のペットボトルとキャップ】

使用方法①:体や髪、手足、陰部やお尻、傷口、床ずれなどの洗浄に便利です。

→ポイントはキャップに開ける穴の大きさや数によって水量が調節できます

洗髪や陰部洗浄用は大きめの穴、数は少なめ

傷口の処置などは小さめの穴、数は多め

ペットボトルのキャップにきりや画鋲などの先が尖っているもので穴をあけます。お茶や水のキャップは軟らかいので穴をあけやすいですが、炭酸飲料など硬めなので力がいります。怪我をしないように気を付けて下さい。

      

使用方法②:使用済み針などを捨てる時(血糖測定やインスリン)

→ポイントは炭酸水のボトルの方が硬くて丈夫です。握りつぶせるくらいの柔らかいものだと万が一針が出ているときに刺してしまう可能性があります。針捨て用は硬いものをお勧めします。

他にジャムなどの瓶も安全ですが、口が広い分倒れた時にこぼれる可能性があるので注意してくださいね。