【地域連携室】独居の方の訪問診療の際に事前に確認したい事 2選

暖かい日も増えてきましたね。体調管理が大事な時期です、こんにちは、地域連携室・相談員の宮田です。

最近、「独居」の方、また「独居」であり「身寄りがいらっしゃらない方」「身寄りはいらっしゃるが遠方にお住まいの方」が増えております。今回はそのような「独居の方」の訪問診療の際に事前に確認したい事を2つ、簡単にお伝えできればと思います。

「独居」の方に限らず、他の患者様においキーパーソンの確認は必要です。特に「独居」の方の場合は、ご本人が意思決定が出来なくなった場合や万が一の事がご自宅であった場合に「どのような方法で」「誰が誰に連絡するのか」などキーパーソンへの連絡を含めて事前に流れを把握・整理しておく事が大切です。また「独居」で「身寄りがいらっしゃらない方」「生活保護を受給されている方」がご自宅で御看取りとなった場合は、区が提携している葬儀会社へ直接連絡するなども対応が発生するケースがある為、ケアマネジャーとも日中・時間外の連絡先等について整理、情報連携が必要です。

ご本人やご家族のご意向次第ではありますが、万が一、ご本人が自宅扉を開ける事が出来ない体調となった場合も想定して「どのような方法で入室するのか」という検討が必要です。事前にキーボックスの有無についても確認しております。最近はオートロックのマンションも増えてきている為、キーボックスの設置も難しくなってきており、その際は別の入室方法を検討が必要です。「生活保護」の方でキーボックスの購入が難しい、もしくは時間が掛かる場合は、当院から無料で貸し出しし対応しておりますので、またご相談頂ければと思います。

以上、如何でしょうか。

大切なのは「今」だけでなく、「今後」のリスクも予測して「事前に準備しておく事」であると考えます。特にキーボックスの設置については、前述したようにご本人やご家族の意向も踏まえる必要がある為、もし設置可能となった場合にすぐに行動へ移す事が出来るように「事前に準備しておく事」が大切です。

出来る限り患者様がご自宅で過ごす事が出来るように、地域の皆様と今後も様々な情報共有、課題解決などの多職種連携が出来ればと考えます。どうぞ宜しくお願い致します。

▼生活保護の医療費についてはこちらをご参照ください