【看護部】最期まで食べたいという気持ちを大切に

こんにちは、看護師の原田です。7月になり、暑い日が続いていますね。今年も暑い夏になりそうです。

先日の出来事をお話しさせてください。お看取りが近い患者さんのお宅に訪問させてもらいました。その際に「食事や水分がとれなくなってきているのですが、何か少しでも食べさせたいです。」とご家族からご相談があり、患者さんも口から何か食べたいと希望されていました。

食べられるものが減ってきて飲み込む力も減ってくる中で、口から食べたいという思いをお持ちの患者さん・ご家族は少なくはないです。

今回のブログは、食事ができなくなった際に『食べたい』ということに対して、ご家族ができるケアの一部について紹介させてもらいます。

意識があり飲み込みができる場合です。

かき氷やシャーベット・アイスクリームであれば、口の中で少しずつ溶け少しずつ飲み込めるのでむせこみにくいです。使用するスプーンも小さい物を選び1口を少なめにするとよりむせ込みにくいです。

意識があり飲み込みができる場合です。

氷は、患者さんが口に含み少しずつ溶けるためご自分のペースで水分を飲み込むことができます。氷は口を閉じられる小さめ(1cm角程度)のサイズにしましょう。

製氷皿を使用し氷をつくるため、お水だけでなくジュースなどを使用するとお好きな味の氷を作り患者さんに提供することができます。

飲み込みが難しい場合や意識が落ちてしまっている場合です。

水や好きな味の飲み物でスポンジブラシを湿らせ、お口を湿らせる方法があります。そのままの状態だと水分が多くむせ込みやすくなってしまうため、少し水分を絞ってお口を湿らせると良いです。

先程お話をさせてもらった患者さんは、かき氷を少量ずつ召し上がられ喜ばれていたと嬉しそうにご家族よりご報告ありました。お話を聞きながら患者さんがかき氷を食べている姿が伝わってくるようで、私まで嬉しくなった出来事でした。

ケアの方法で分からないことなどありましたら、ご連絡いただければと思います。